大場久美子

『狂香小夜曲(セレナーデ)』60分 

大場久美子が近代日本の女性、いわゆる、はいからさんを演じている。大道芸人の中から現れた学生にもらった風船をベッドで加えながら、自らの胸を揉んでの一人よがりには驚かされるが、アイドルらしいのはここまでで、後は果たせぬ恋に次々と男を殺める悪女を演じている。喪服に身を包んだ宴は死神を連想させる。露出はヘヤ以外見られるが、セクシーや色気というよりも前衛的でどこか物悲しい作品である。

『WASHING MY LIFE』45分 

アイドルというジャンルがまだ希薄であった頃に世に出た作品。異国の町で女優をゆめ見る女性の生活を描くという、イメージ的な面と短編映画の要素が混じっている作品。冒頭からのフルヌードシーンには驚かされる。体全体にフルーツを乗せた女体盛や、レイプシーンにも挑戦している。当初はまだ高価であったのでこれ位して当然という感じでの演技にはいまさらながら舌を巻く。

※京都幻想ビバルディ四季(51分)という作品では着物姿で短いながら出演しています。

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